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オリーブオイルの健康性

このページでは、オリーブオイルが注目される契機となった疫学研究を紹介し、その健康効果、特にオレイン酸やポリフェノールの作用、さらに地中海型食生活との関連性や研究動向を詳しく解説しています。

要約

  • オリーブオイルの健康への有効性がきちんとした形で報告されたのはアンセル・キース博士の疫学調査「7か国研究」が始まり

  • オリーブオイルの健康効果の有効成分としては先ずはオレイン酸が注目され、現在はポリフェノール類を対象とした研究が急増している

  • 地中海型食のフードピラミッドは予防医学的に有効な食事形態と考えられている

  • IOCの栄養関連情報データベースでは、虚血性心疾患やガン以外に糖尿病、アルツハイマー、免疫システム、アンチエイジングなどに関する様々な情報が提供されている

オリーブオイルの常食が健康維持に有効であることを指摘したのは米国ミネソタ大学のアンセル・キース博士が1960年代に行った「7か国研究」を契機とすることに誰も異論はないと思います。アメリカ、オランダ、フィンランド、ギリシア、イタリア、ユーゴスラビアそして日本の7か国について大規模な疫学調査を行った結果、オリーブオイルが日常の食生活に組み込まれている地中海の沿岸諸国は動物性脂肪を多くとる米国や北欧諸国に比べ虚血性心疾患の発症が1/3以下であることが解りました。これがきっかけとなりオリーブオイルの健康効果に関心が高まり、その解明のための研究が盛んに行われるようになりました。それまで見落とされていたオレイン酸の健康への有効性や、一般の食用油にはほとんど含まれていないポリフェノールなど微量成分を対象とし、近年では初期の心臓病の分野からガンや免疫システム、認知症との関連などその研究範囲は広がっています。バージンオリーブオイルはサラダ油のように精製処理が行われないため、搾油時にオリーブ果実に含まれている様々な微量成分がオイルの中に移行しやすくなっています。ポリフェノール類は赤ワインやチョコレートなどでその栄養効果が話題になった成分です(図1.参照)。

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図1.研究中のオリーブオイルの各種健康効果(出典:松下恒夫医師の作成資料を参照)

オリーブオイルをよく食べる地中海沿岸諸国では、肉類の摂取が少なく、魚介類や新鮮な野菜、果物、豆類、キノコなどが多く食べられています。このような食事の形態を伝統的な地中海型食と呼び、その予防医学的な有効性をフードピラミッドの形で示したのがハーバード大学のウォルター・ウィレット教授です(図2.参照)。健康の維持促進のためには個別の食品についての栄養効果だけに注目するのではなく、食生活全体や生活習慣も併せて考えることが大切です。

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図2.伝統的な地中海型食のフードピラミッド

なお、IOCは近年、オリーブオイルの栄養効果に関連する研究の推進に力を入れています。IOCのホームページにはOHIS(Olive Health Information System)という文献情報等のデータベースが公開されています。専門的な文献が多いのですが、一般向けの記事や情報も多数掲載されていますので関心のある方はIOCのホームページをご覧になってください。

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